ゆるアーツジャーナル

ジャズ/アーツマネジメント/日々感じることを綴っています。

地球と向き合って

先日はストロベリームーンが話題になり、今日アメリカはSummer Solstice(夏至)。

Googleも地球のロゴだったので、ちょっと地球について書いておこうと思います。

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「悪」の押し付け

国に関わらず、ニュース記事や報道を見ていると「悪」の方向に意識が向いている気がしてしまう。私たちは毎日、複数の媒体を通して情報を得ているわけだけど、悲しいニュースを目にしないことは、ほぼ不可能なのではないか。戦争やテロなど大きな事件から、身の回りの妊婦さんや子供、動物に対する扱いまでひっきりなしに「悪」に覆われているように思う。

 

街中の広告やテレビ、SNS、イベント、アート作品、社会に存在する問題について世の中に訴えかける方法は沢山ある。

「弱い立場に属している」状況にあるひとのなかには勇気を振り絞り、先頭に立って声を上げているのに、そういうひとに対しての周りからの声も酷いもの。全ての人が明日にでも「弱い立場」になる可能性があるのにも関わらず、被害にあって問題提示している人をなにがなんでも潰そうとする人々。やっていることが酷すぎて、見ているだけで吐き気がしてくるほど。

 

反対意見なのであれば、その場の感情に任せずに論理的な思考を働かせて良い方向に持っていけるようになれないのか。自分は困っていることがなくて、有利な立場にいると思っている人や偉いと思っている人にこそ、他人にやさしくなれる余裕があるはずではないか。。

 

 

地球にやさしく

 

私自身ベジタリアンの生活をしているわけではないけど、日頃から資源を大切に使うようには心掛けている。流行りのタピオカや最近オープンしたコーヒーをラクに受け取れるタッチアンドゴーコーヒーを利用したいと思えないのも、使い捨てプラスチック が海に及ぼしているニュースを数多くみているから。しかし、タピオカを飲むべきでないと思っているわけではなくて、人気だからこそ長期存続を可能にする方法で提供してくれたらいいなと思う。

 
ファストファッションの消費も同様で今やどんな世代にも「プチプラ」が人気になって服の膨大な消費が問題視されているけど、6年くらい前Ethical Issuesのカンファレンスに参加してから、環境問題について敏感になった。そして、服を一着買うのに対しても考えるようになった。

エシカルファッションについて

エシカルファッションとは?そのメリットと国内外のブランドを紹介 | Alphalog

ネットサーフィンしていたら、こんなものが冬に発売されるらしい。冬って。。?その頃まで流行っているのかな?

タピオカドリンク専用タンブラー

 

私は身の回りで出来ることを見つけていきたい。

 

 人間以外の

地球上には、人間以外にも虫や牛、犬や猫たくさんの仲間がいる。12年間飼っていたうさぎに続き犬を飼い始めたけど、言葉を喋らないだけで動物にも意思があるし、彼らのためにも地球を壊し続けてはいけないと常に考えさせられる。

 

 

インスタグラムはご無沙汰でしたが、私の家にいる保護犬のアカウントを作りました。保護犬仲間ができたらいいな。

 

 

【ミュージックキャンプ】National Jazz Workshop

毎年夏になると開催される、ミュージックキャンプ。

大学が主催していたり、非営利団体が主催していたり、様々なプログラムがありますが今回は、私がお手伝いしているNational Jazz Workshop(通称:NJW)についてです。

私が初めてこのキャンプに出会ったのは、2012年の夏。夏休みの間、たまたまキャンパスに居たのでちゃっかり参加させてもらっていたのでした。

 

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NJWは、今年11年目を迎えます。開催場所は、Shenandoah UniversityとGeorge Mason University。1959年にIndiana Universityで最初に開かれたスタン・ケントンジャズキャンプというのをモデルにしたと言われています。

 

キャンプ中は、大学のカフェテリアにて毎日三食ごはんを食べることができ、寮の部屋で寝泊まりします。

 

主なスケジュール

月曜日

オーディション

オリエンテーション

ゲストアーティストによるコンサート

 

火・水・木・金曜日

ウォーミングアップ

各自のオーディション結果により、クラス分けされます。

音楽理論クラス/編曲クラス(全員必須)

アンサンブルクラス(全員必須)

選択クラス(レコーディング体験、自分のアレンジした曲をバンドに演奏してもらう体験、音楽ビジネスについてのレクチャー)

アドリブのマスタークラス(今年の先生はTedd Baker)

ゲストアーティストによるコンサート

ジャムセッション/アクティビティー

 

 

金曜日はピクニックやフリータイムもあり。

 

土曜日

各アンサンブルのリハーサル

スチューデントコンサート

一週間クラス内で学んだことや頑張ったことを、仲間と共に発表する場です。

 

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写真は公式FBより。

 

The NJW All-Star Jazz Orchestra

キャンプのオーディションから選ばれたプレイヤーはThe NJW All-Star Jazz Orchestraに所属することができます。一年を通して数回リハーサルに集まり、ケネディーセンターやDizzy's Club、その他ジャズフェスティバルでの演奏を経験します。

 

参加費

カフェテリア・寮を利用しない場合:$450

カフェテリア・寮を利用する場合:$725

 

18歳以下のお子さんが、ジャズを通して沢山の仲間に出会い、大学教授のクラスを6日間みっちり受けることができるこのキャンプ。期間中には、キャンプカウンセラーが付き、生活の面倒まで見てくれるので親も安心して子供を預けることができるし、ジャズ以外の学びもあるはずです。

今年もどんな子が来てくれるか楽しみです。

 

幸せを創り出す

今月初め、旧友から「幸せに暮らしてる?」と聞かれた。

その日から「幸せ」という言葉がぐるっぐる頭の中で回っているので、幸せにまつわるいくつかのことを書いておこうと思った。 

 

ポツンと潜む日常の喜び

大学を卒業したころから、食とか芸術に関するエッセイ本や小説を好むようになった。冊数で一番多いのは江國香織さんの本。紛れもないありふれた日常なのだけど、その細かい描写の中に潜んでいる、小さくて暖かい喜びのようなもの。読んでいると、体の色んな部分にお灸をのせてじんわり温まる感じ。

文学って様々な種類があるけど、食や芸術、政治や自然など異なるテーマを器用に使いこなして人の心に寄り添ったり、考えさせてくれたり、見たこともない風景を見せてくれたり、時には何でもない描写を淡々と伝えてくれたりする。

私たちは人生の中で楽しいことだけじゃなくて、上手くいかないことや苦い思い出、忘れたい過去など色んな感情を味わうわけだけど、そんな中にもひっそりと隠れている喜びに敏感になることが可能なんだよ、と教えてくれる。

江國さんの作品で一番最初に読んだのは、「やわらかなレタス」だった。食べるという行為ひとつにおいても、こんなに沢山の優しいストーリーが語れるんだと衝撃を受けたのを今でも覚えている。真似をして、小さいノートに1ページずつ料理の思い出なんかを書いてみたら、シンプルだけど色んな感情が入り混じった短編集が出来上がったりした。誰に見せるわけでもないんだけど、自分の人生に小さいながらも愛おしいストーリーが案外あるんだなと、幸せに感じたのだった。

 

余分なこと

ホリーガーデンという小説のあとがきで江國さんは「余分なこと、無駄なこと、役に立たないこと。そういうものばかりでできている小説が書きたかった。余分な時間ほど美しい時間はないと思っています。」と記していた。

これは人の好みだけど、私は自己啓発系の本で「ビジネスの場で役に立つ10のこと」とか「すぐに使える英会話フレーズ」を紹介する本よりも、向田邦子さんの「父の詫び状」に描かれている昭和のある家族の日常だったり、森茉莉さんの「貧乏サラヴァン」に出てくる衣食住に対してのこだわりとかコアな道徳観を読み漁っている時間が幸せに感じる。

それは、単に作家さんの巧みな文章や面白い内容を楽しんでいるだけではなくて、仕事に追われるセカセカした日々とか嫌でも感じてしまうプレッシャーからシャボン玉みたいな膜で守ってくれている感じがするから。余分なことというのは、知識も感情も時間も含めた目に見えないモノを豊かにしてくれていると思う。今の時代に生きていると、頭の良さとか便利さが最優先されて、どうしようもなく焦ってしまうことがある。でも、そういう時代だからこそ、余分なこと・一切役に立たないことが存在すること自体、安心できて心のよりどころになると感じるのです。

 

 贅沢をすること

人は、どういう時に幸せを感じるのか。

これは、もちろんそれぞれの答えがあるし正解はない。

ヴィトンやグッチのバッグを買ったりして高級レストランでディナーする一日を幸せに感じる人もいるし、こたつに入って漫画を読んで過ごす一日を幸せに感じる人もいる。

先ほどの「貧乏サラヴァン」では森茉莉さんの贅沢に関する考えがでてくる。本の中で「贅沢だなぁと思いながら、贅沢するだなんてけち臭くて贅沢じゃない」という風に指摘している部分がある。現代社会では人がモノの支配されていて、不必要な浪費や消費をし、それを他人に報告して「いいね」と言ってもらって満足するという場面が多い。

本のなかの描写で「安い新鮮な花をたくさん活けてたのしんでいる少女」「中身の心持が贅沢で月給の中で悠々と買った木綿の洋服を着ているお嬢さん」など、派手でも高価でもないのだけど、こういう小さな喜びを見つけられるようなゆったりとした精神を持っていられることが幸せという状況であり、心から贅沢をしているといえるんじゃないかと思う。

 

 消費ではなく創り出すことに目をむける

外食をしたい!贅沢品が欲しい!など、欲は次から次へと出てくる。幸せでない状況というのは、「私にはブランド物のバッグを買うお金がない」「忙しいから海外旅行には行けない」と不足しているものを並べてしまっていることだと思う。幸せになろう、○○を手に入れよう、と必死になればなるほど苦しくなるものだから。

必要以上の浪費に目を向けるのではなくて、目の前にある小さな喜びを感じて幸せを創り出していくことが何よりもハッピーに生きるコツなんじゃないかなと私は思うのです。

ある国では階級社会が根付いていて、そもそも人と比べるという習慣がない。個人が自律して、自分を軸にできたら肩の力も抜けてくるよ、といつも自分にも言い聞かせる。人生の枠組みとしての役割を果たす「価値観」を確立できたとき枠外のことは気にならなくなる。

 

幸せ=価値を理解して成長していく

世代に名前を付けて悪いところを挙げるということがよくある。

ゆとり世代もゆとりを匂わせることができること自体幸せなことなんじゃないか。さとり世代も実は悟れるということが幸せなんじゃないか。どの世代も前の世代が持ち合わせていないなにかを持っている。

みんながそれぞれの価値や特徴を認めたうえで、成長する方法を見つけるんでも良いんじゃないか。

ネット上でネガティブなことを投稿して心を消耗させてしまうより、新しい世の中の価値を創れば良いのにねと思う。

 

 芸術もまた然り

芸術を通して何かを創り出すということも、幸せを創り出すということの1つだと思っている。

宗教の儀式から遠ざかって芸術として捉えられるようになった、イコン画のような宗教画も旋回舞踊などの舞踊の起源となる踊りも、もとは人間にとって生活の一部で神との一体的な恍惚をするための手段だった。私たちの本能的な望みは日々の営みのなかで芸術に触れることも含まれている。

 

江國さんの本について通ずるものがあって、芸術も生活の役に立たないような純粋なものほど美しいのではないか。そしてそこに政治的なメッセージや社会的な訴えが加わる時、別の種類の美しさが誕生する。

そういう活動をしている人は国に関わらず存在するし、一人ひとりが異なるバックグラウンドを持ちながらそれぞれの気持ち、考えを持って自律しながら作品を生み出す。そこに最大の価値と幸せが生まれる。

 

そんなことを思いながら私は今日もポツンと潜む小さな喜びを見つけ、幸せを感じている。

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ここに私の感じる幸せの定義をランダムに並べてみたけど、これも沢山ある幸せの中から抜き取った私自身の感じる「幸せ」の形なのであって、世の中が無数の幸せで溢れたら素敵だなと思う。

 

のらりくらりの日々(犬日記)

久々のブログになってしまい、なにをどう書くか迷っていました。

(リハビリとして犬日記を書きたいと思います。)

というのも6月になってから、周りの世界から色んなものをシャットダウンしながら生活をしていました。

 

犬の散歩をしたり、本を読んだり、お庭の草を刈ったり、曲を書いたり。

 

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犬を保護してから5ヵ月が経ちました。人間の子供と一緒で毎日いろんな表情を見せてくれたり、ルールを覚えたりしてくれています。まぁ人間の子供は育てたことないですが。

 

エネルギーたっぷりなので、毎日1時間以上のお散歩をします。

 

林の間をお散歩するので、リスやシカを見るとハンターモードになってしまうのが悩み。

 

ランニングのパートナーになってくれるかなと期待をしていたのですが、私が走ると全く追いつけない速さで走り出すので、一緒にランニングするのは難しそうです。。

 

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数週間前には、同じラブラドールミックスのお友達と遊びました。

 

社交性を身につけるには他の犬と交流するのが良いようで、楽しい時間を過ごしてくれたみたい。

 

雑種だから角度によっては、いろんな種類の犬に見えるのが良いなと思っています。

 

遠目で見ると、カンガルーが寝そべってるようにも見えるし、小鹿が立っているようにも見えるんです。

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これからもいっぱい遊ぼうね。

(実は、お庭の柵をくぐりぬけて何度も脱走しています。笑)





 

 

霞か雲か

桜の季節ですね。

3月中旬から下旬にかけてのジャズフェスティバルやコンサートは、運営側として、そして演奏者として色んな形で関わることが出来て、学ぶことが沢山ありました。

 

振り返る暇もなく、卒業に向けて学業や手続きが山積みに。。

 

ブログの方も書きたい記事が書き終わらず、なかなか追いついていませんが春の訪れを横目で見ながら、落ち着いた頃に再開したいと思っています。

 

家の周りではモクレン(だと思われる)や去年の秋に球根を植えた水仙が綺麗に咲いています。

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桜も満開ですが、時間があれば今週末に見に行こうかな、、

 

今日のタイトルは、ドイツ民謡のAlle Vögel sind schon daより。

 

日本語訳の歌もあります。

「霞にも雲にもまた雪にも見える、
それほどまでに照り輝くばかりの色美しさを誇るのは、
なんと満開の桜なのであった。」という意味の歌詞があるように、桜はもちろん自然界に存在するものは、そこに在るだけで美しい芸術の一つだと思います。

 

 

私のNPO(非営利団体)との出会い

今でこそ専門的に勉強をし始めた、非営利団体(NPO)のこと。

私が初めてNPOについて学びたいと思うようになった経緯を書きたいと思います。

 

NPOとの出会いは、アメリカとの出会いでもありました。

 

英語との出会い

私は2歳から高校1年生までの間、ラボ教育センターが運営するラボパーティーという教室で英語に触れてきました。英語の文法を習うというよりは、物語や音楽を通して英語で表現することを学ぶ活動です。

小さい子供から大学生までが一緒になって英語の劇を作りあげたり、ハロウィーンやイースターなどの様々なイベントを通して外国の文化を学ぶ体験は今思うと貴重な体験だったし、沢山のことを学びました。私の英語の土台を作れたのは、この活動のおかげです。

 アメリカでのホームステイ/大学留学を意識し始めたきっかけ

2006年、中学2年生の夏休みに一ヵ月間アメリカのコロラド州というところでホームステイをしました。受け入れをしてくれたご家族は、農業を営むとても暖かい家族。

HelloとThank youしか言えない私の面倒を見てくれて、人生で初めての親の元を離れるという経験を支えてくれました。そして、このホームステイプログラムの提携先がNPOとして活動している「4H」という団体だったのです。

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National 4H Council は国からの援助もあるので少し複雑ですが、「より良い農村や農業を創るための活動」を支援する非営利の組織です。

この組織を通してホストファミリーを紹介してもらい、現地の学校でジャズバンドの練習に参加させてもらったり、カウンティ―フェアなどのイベントにも参加しました。

 

帰国/国際協力への興味

一ヵ月のホームステイ体験を経て帰国した頃から、国際協力に興味を持ち始めます。当時は漠然と、JICA(国際協力機構)の存在、JICAがNGO/NPOとの連携をしていることなどを知っている程度でした。

 

大学留学時代

中学生の頃経験したホームステイ、中学の修学旅行で行ったイギリス研修で海外への興味は深まり、アメリカの大学で勉強しようというのはすでに頭の中にありました。

いざ、留学すると師事していた教授が自身のNPOを運営していたこと、それに加えてジャズのイベントを交えながら国際協力への活動をしていたことにより、NPO×JAZZの可能性をもっと突き詰めてみたいなと思うようになりました。

 

留学当初からアメリカの首都であるワシントンDCの近くにいたこともあり、NPOがいかにアメリカの歴史、文化政策と関連しているかということを肌で感じ、NPOのマネジメント、特に文化に特化した勉強ができる大学院で学ぶことを決めたのです。 

【私の未来予想図】エンパワメントが支える未来とそれを支える私

このお題を書いていくうちに辿りついたのは、私の未来予想図は今までもこれからもエンパワメントを中心とした生き方だろうなということ。

 

いまの世の中では「自分らしさ」を見つける、というのをテーマにした広告や特番をよく目にする。

就職活動でのリクルートスーツ、流行りのファッション、人気のアプリ・・・いまとなっては当たり前となった決まり事や流行に必死に食らいついていくのか、ある程度のところで見切りをつけるのか。でも見切りをつけたところで、「変わりもの」として扱われてしまうのがこの世の中の優しくないところだと思う。その場に上手く属すことができない人に対しての風当たりは結構強くて、マイノリティーとして扱われてしまうのだ。

 

私は、幼少期から色々な習い事を経験させてもらっていたけど、それは私らしさを形成する助けもしてくれるのに加え、居場所も与えてくれていた。あまりお友達と仲良くできずにうさぎにキャベツをあげに通っていた幼稚園時代、ピアノ教室と英語教室に通っていた。特定の場所に私という人間を丸ごと受け入れてもらえなくても3分の1ずつ小さな居場所を確保していた。中学や高校時代もクラスに100%なじめている自信は無かったけど、部活と習い事に居場所を分配していた。どこの集団に居ても、他人と何かが違うという違和感を感じながら生きるのは楽では無かったけど、その立ち位置が今の自分自身をエンパワメントする手助けをしてくれていると信じています。

 

この生き方のお陰で自分の好きなことに没頭することができたし、周りの人と違うことをやっていても、流されないで人生を送ってこれたと思う。未来の予想図というのは一つも同じものはないだろうし、私の予想図もユニークな形だろうと期待している。

 

自分の生き方がどんなものか考えるようになったきっかけは、アメリカに留学をしてから。

日本の平均的な女の子よりも私の肌は色が黒くて、普段から「色黒くない?」とコメントされることが多かった。周りの肌が白くて可愛い子たちにとっては面白いポイントなのかもしれないけど、実はそういうコメントに対して心底イヤだと思っていた。留学を決めたときも、周りの人と違う進路だというだけで嫌味のメールが送られてきたり、日本には行ける大学がなかったんだね、と直接言ってくる人もいた。「白い肌が可愛い」「日本の大学の方が安定した将来がある」そういう考えの人が多かったから、外見についても進路についても悩みに悩んだ。(結局他の人の意見は押しのけて、自分のありのままの道へ進んだのだけど。)

 

アメリカに来てからは、白人から黒人まで居るなかで「差別」というのは社会の大きな問題として残ってはいるものの、周りに「アジア人だから~」「肌の色が~」「女だから~」というコメントを浴びせられたことはなく、お互いの違うところを尊重して生きている人が多いと感じた。

最近ではフェミニズム運動を間近で見たり、ジャズ界の女性の後押しをする活動に参加したり、実際に自分自身でイベントを立ち上げることによって、エンパワメントの持つ可能性に気づくことができたのです。

 

そうして、日本でリクルートスーツを着ての就職・会社員として働いてやりたことを後回し/我慢・女だからと強要される振る舞いや地位など「周りがしているから、する」という違和感のある生き方は選ばないことにした。

 

将来やりたいことが沢山あるので具体的に一つは絞れないけど、私の予想する未来の図は今よりももっと、弱い立場・マイノリティーの人たちが持っている力を発揮できる世の中になり、人と違うからといって端に追いやられないような世界。

そして私はその世界を支えるために「他の人と違う特徴があること・違うことをして生きること」は素晴らしいことなんだというのを伝えられるようになりたい。アメリカのジャズ界で特に私と同じ女性のエンパワメントに携わっていきたい。

 

 

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