ゆるアーツジャーナル

ジャズ/アーツマネジメント/日々感じることを綴っています。

犬のお泊り会

可愛い犬様が一週間私の家へ来た。

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入ってはいけないキッチンに前足だけ置いて怒られる寸前の犬たち。

 

飼い主さんが出張でベガスへ行くので、うちのマックスとも仲が良いしお世話を引き受けたのでした。

 

この可愛い子は、Sissiちゃん。イタリアで生まれたバーニーズマウンテンドッグの子犬で8月中旬アメリカへ引っ越してきました。お座りや待てなど躾はイタリア語なので、多少の不安はあったものの留学生の受け入れをしている気分で楽しいひとときを過ごすことに。

 

マックスと大きく違う点は、

  • 女の子であること
  • 長くてふわふわの毛
  • かなりの大型

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一週間、片時も離れることなく仲良くしていました。

 

ふわふわの毛の犬も飼ってみたいと思っていたんだけど、掃除機が壊れるかと思うくらい抜け毛がひどかった。。毛がクッションの役割を果たしているのか、フローリングの床が好きなようで、飼い主の洋服や枕を自分のもののように床に敷いて寝る短毛のマックスとは違うんだなと思いました。

そして女の子なので生理がある。部屋に居るときは犬用のパンツを履いてもらいました。あとは、体重が私よりも重いので散歩の時にほぼひきずられ状態。躾がしっかりしているので、引っ張らないでと伝えればゆっくり歩いてくれるのだけど、慣れない近所の犬や車に反応して走り始めるともうコントロールが効きませんでした。

 

そんなこんなで、ふわっふわの大型犬を飼うという夢が思わぬ形で叶ったわけだけど、今の私には一人で面倒みるのが大変だということが分かりました。ものすごく可愛いのだけれどね。

 

マックスにとっては、ソーシャライゼーションするとても良い機会となったようです。ドッグスクールを卒業してから他の犬と会う機会があまりなかったので。

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ふわふわ枕を手に入れたマックス

 

とにかく大変だったのは、ヨガと筋トレを部屋の中でし始めると横で取っ組み合いが始まること。二匹で遊んでいるだけなら良いのだけど、私まで巻き込もうとするのでそれどころではありません。

 

犬二匹との生活は最高だったけど、やっぱりわが子のマックスが一番可愛いという結論に至る。

Sissiちゃんを撫でていると嫉妬するマックス。
ご飯の順番を後にされて怒るマックス。
Sissiちゃんと思う存分庭で遊ぶマックス。
疲れ切ってすごい体勢で寝ているマックス。

いつもと違う一面が見れてとても良かった。

子犬二匹でもあたふたしている私からすると、人間の赤ちゃんのお世話をしている世の中のお父さんお母さんたちは、本当にすごいなと尊敬。


同い年のSissiちゃんは、車で一時間のところに住んでいるけど、今後も仲良くしていけたら良いね。

 

ジャズのレコード「トリのデザイン」

ライブ・CD・Youtube・オンラインストリームサービス・・

今時ジャズを聴く方法は沢山あります。

先日アメリカの小学生たちにレコードを聴いてもらう機会があり、半数以上がレコードの存在を知らないということがありました。もちろん私もレコードよりはCDやipodなどの音楽デバイスに入った音楽を聴くことの方が多いし、所有するレコードも70枚ほど。

ここ数年、日本でもアナログブーム再熱で雑誌でレコードが聴けるお店を紹介するコーナーがあったり、インテリア雑誌でレコードプレイヤーが置かれている写真を目にしたりします。たとえ流行りの「映え」のために注目されていたとしても、その魅力を知ってもらい、レコードを手にする人が増えるのは良いことかなと感じています。(実際に私はCDより大きいレコードはコレクションするには、かわいいと思ってます)

 

今日は、以前私がジャケ買いした「トリのデザイン」のレコードたちを紹介。

なぜか私はトリのデザインに惹かれてしまうのです。

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チャーリーバード 「Blue Byrd」
1979年 Concord Jazz
ヴァージニア出身のギタリストチャーリーバードは、バードというだけあってジャケットデザインはトリが多め。落ち着きのあるトリオのボサノバ演奏が魅力です。

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チャーリーバード「Latin Byrd」
1973年 Fantasy Record
またもやチャーリーバード。管楽器も加えた演奏がとても良い。異国の地でバケーションを楽しんでる気持ちにさせてくれます。

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エディーダニエル「To Bird with Love」
1990年 Grp Records
エディーが、お父さんへジャズのレコードを幼い頃に買ってくれてありがとうという気持ちを込めて作った作品。私はEast of the Sunがお気に入り。

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シェリーマン「The Three & The Two」
1954年 Contemporary
The Threeのレコードは、ドラム・トランペット・サックス/クラリネットをフィーチャー。The Twoのレコードは、ドラムとピアノのデュオ。ジャズスタンダードやオリジナルコンポジションを使って、実験的な演奏をしているのが印象的。いわゆるビバップのような演奏ではなくて、フリーに近い独自の解釈がされたスタンダードを楽しめる。

 

現代の私たちがジャズのことを知るための教材は、映像・オーラルヒストリー・写真・年長のミュージシャン達の話など。それに加えて当時のジャズミュージシャンたちのエッセンスを感じることを可能にしてくれるレコードは、今となってはとても貴重なもの。

レコードを聴く人が少なくなっているなか、まだレコードが存在するうちに多くの人に楽しんでもらいたいなと思います♪今後もテーマ別に私の所有するレコードを紹介していきます。

ドックスクール終了

犬日記になりつつあるこのブログ、毎週通っていたドッグスクールが終わったのでひとまず落ち着きそうです。(次回はアーツの話題に戻ろう、、)

 

昨晩は、ベーシックトレーニングクラスの卒業試験。

少しでも集中してもらえるように、いつもより多めのお散歩と遊びの時間を設けて挑んだわけですが、スクールに着くと落ち着きのない犬。

大丈夫かな~とドキドキしていたのですが、なんとノーミスで全ての項目をクリア。

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1つミスをするごとに減点されていく方式なのですが、うちの犬は本番に強いようで犬トレーニング協会から一位のリボンをもらいました。終了証と一緒に額に入れて飾ってあげようと思います。

 

最初は吠えたり、走りまわったり注意散漫していたわが子がちゃんと指示を聞いてくれるようになって、うるうるでした。

有り余るエナジーに困り気味だけど、まだまだやんちゃでいて欲しいと思う私は完全に親バカです。

【保護犬日記】飼い主の気持ち

私自身、つい半年前まで犬を飼ったことはなかった。

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犬派/猫派に分類されることがあるけど、私はウサギを飼った経験しかないので自分がどっちなのかはよく分からない。
 
ウサギのルルは12年間というウサギにしては長い期間私の家族の元に居てくれた、ネザーランドドワーフと野うさぎのハーフ。
犬や猫ほどの人懐っこさはないんだけど、撫でられるのが好きで程よい距離を保ちながら癒やしをもらっていた。

 

実家には結構長いことオカヤドカリも居るのだけど、彼らもお手とかお座りとかは出来ないし、日々土を掘ったり木に登ったり、ポップコーンをちまちま食べたりして飼い主を楽しませてくれる。

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だけどうちの犬というのはその真逆で、いつでも人に構って欲しいし、散歩に連れてってくれ!という主張も激しい。(性格や躾は個体差がある)

 

本音を言うと最初はその欲求や懐つこさに戸惑いさえ感じた。
 
犬派の人のは犬っぽい顔している、とか聞いたことがあるけど、確かに顔そのものというか仕草とかが少なからず似てくるんじゃないかと思う。
 
散歩している時に犬があまりにも木の幹の匂いを嗅ぐので、私も嗅いでみた。(根っこの部分を嗅いだわけじゃないので、もちろん何の匂いもしなかった。)後からよく考えると、他の犬や動物が残していったモノの匂いを嗅いでいるんだと気付いて、少し恥ずかしくなったのだけど。
 
動きが俊敏でエナジー有り余るうちの犬の躾をするうえで、飼い主側も成長しなくてはならなかった。一貫した的確な指示、褒めるタイミング、コマンドが出来るようになるまでの根気。
 
ドッグスクールに通い初めて2ヶ月が経った。犬に関しての知識が0だった私は正直、犬はとても賢い生き物で簡単にお手・お座り・ボール遊びetc...が出来るんだと思っていた。
 
もちろん賢い生き物だというのは間違いない。けれど躾をするのは時間と根気が必要で、さらに適齢期に躾をしてもらえなかった保護犬だったこともあって、うちの犬はかなり苦労した。
 
横に付いて歩かせるとか、呼んだ時に私の方へ走ってきて目の前に座るとか、そういうことはルーティーンとして覚え込ませる必要があることを全く知らなかった。
 
一番驚いたのは、全ての犬が最初からボール遊びを知ってる訳ではないこと。うちの犬は保護した当初、ボールを追いかけることもしなかったし、飼い主の元に持ってくるという行為も覚えるのに時間がかかった。(今では上手にできるよ♪)
 
そんなこんなで、犬の知識ゼロだった私もあと数週間でドッグスクールのビギナークラスを卒業します。クラスでは問題児扱いされていたけど、途中からトップを争う程頑張ってくれています。
 
保護犬を飼い始めて分かったことは、イメージしていたより躾は難しいということ。これは実際に飼ってみないと分からないことだけど、飼う人間にはかなりの責任があるし覚悟が必要だと感じます。
 
飼う大変さ以上に、愛おしさとか楽しさとか色んな感情を与えてくれるし、目に入れても痛くない程大好きなのは事実。

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世間では保護動物推奨の動きがあるし、それはとても良いことかつ大切なこと。でも実際に保護してもらう時にはリスクがあることを理解してもらい、飼い主として必要な知識も付けてもらうことが重要。
 
譲渡会でホイホイ引き取ってもらっているだけでは、また捨てられてしまったりしかねません。
 
愛犬マックスに日々幸せな時間を一緒に過ごさせてもらってる代わりに世の中のシェルターに居る動物たちが同じように住む場所を見つけられるように、事実と正確な情報を広めていきたいと思います。それと同時に、動物と過ごす生活が楽しく充実したものだということも伝えていきたい。
 

Staycation 地域活性

夏になると、飛行機やクルーズでバケーションを楽しみに行く人も多いでしょう。

長期休暇を利用して、普段はなかなか行けない場所に行くのも一つの楽しみ。

 

でも、「Staycation」というのを聞いたことはありますか?

Stay(留まる)+Cation(休暇)という二つの単語が合わさった造語で、自宅やその周辺で休暇を過ごすという意味で使われています。

日本でも最近は「グランピング」が流行っているようですが(豪華なキャンプスタイルで天候などを気にせずに設備の整った環境でキャンプを楽しむことができる)都内に住んでいる人でも、キャンプ用品を揃えたり遠出しなくても気軽にアウトドアを体験できて人気のようです。

 

Staycationは私も二年前に聞いた言葉でしたが、ここ十年くらい経済不振やガソリン代高騰などの理由で先進国で広まっているみたい。

 

実際、Staycationの良いところもあるのかなと思います。長い旅にかけるお金や時間がない時、近くにあって気になっていたけど行ったことのないレストランや美術館、降り立ったことのない駅にある歴史的建造物に行ってみるのも良いかも。そんな時代の流れに合わせて、Staycationの機会を充実させることに重点を置くお店や美術館、博物館も少なくありません。

 

友達が紹介してくれたのは、「DC Summer Passport Program」。私はお酒を一切飲まないので残念ながらご一緒できなかったけど、$25でこのパスポートを買うとDC中にある62店舗のバーでドリンク一杯の値段で二杯もらえるというお得なシステム。友達同士で買って、今まで行ったことのないバーに足を運ぶ機会にもなってとても良いと思う。

 

私はというと、ワシントンモニュメントに映し出されるプロジェクトマッピングを見に行こうと思います。

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ニール・アームストロングが月面着陸をしてから50年。それを記念して巨大ロケットが映し出されるようなのです。(かっこいい!)

「Apollo 50: Go for the Moon」と名付けられた特別なショーで、スミソニアン航空宇宙博物館主催です。50年前の感動は体験できなかったので、この迫力あるプロジェクトマッピングが楽しみ。

 

ということで、今年の夏はワシントンDCでStaycationを満喫したいと思います。

 

保護犬、ドッグスクールに通う

愛犬、マックスがドッグスクールに通い始めました。

出発する前の、誇らしげな犬。

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たまに反抗期の青年になるけどおすわりや待て、伏せなどの基本的なコマンドはできます。

 

とりあえず、週一回で10週間のコースです。

 

目標は

  • 他の犬や人に吠えない
  • 飛びつき癖を治す
  • ヒール(お散歩時に人間の横について歩く)を覚える

人間も他の犬も大好きで、見た瞬間に飛びつきたくなっちゃう+しつこくアピールしちゃうので、マナーを覚えてもらわないといけません。

 

クラスは大型犬のクラスで、10匹くらいのお友達と一緒にトレーニングします。

 

 

1つ1つのコマンドは家で落ち着いている時にやればちゃんと出来るのに、クラスに行くと他の犬と遊びたくて、ついつい意識がそっちへいってしまいます。

 

でも、3回目のクラスでだいぶ吠えちゃいけないというのを理解し始めたかな?

 

賢い犬になってもらって、色んなところへ遊びに行きたいものです。

私のNPO(非営利団体)との出会い

今でこそ専門的に勉強をし始めた、非営利団体(NPO)のこと。

私が初めてNPOについて学びたいと思うようになった経緯を書きたいと思います。

 

NPOとの出会いは、アメリカとの出会いでもありました。

 

英語との出会い

私は2歳から高校1年生までの間、ラボ教育センターが運営するラボパーティーという教室で英語に触れてきました。英語の文法を習うというよりは、物語や音楽を通して英語で表現することを学ぶ活動です。

小さい子供から大学生までが一緒になって英語の劇を作りあげたり、ハロウィーンやイースターなどの様々なイベントを通して外国の文化を学ぶ体験は今思うと貴重な体験だったし、沢山のことを学びました。私の英語の土台を作れたのは、この活動のおかげです。

 アメリカでのホームステイ/大学留学を意識し始めたきっかけ

2006年、中学2年生の夏休みに一ヵ月間アメリカのコロラド州というところでホームステイをしました。受け入れをしてくれたご家族は、農業を営むとても暖かい家族。

HelloとThank youしか言えない私の面倒を見てくれて、人生で初めての親の元を離れるという経験を支えてくれました。そして、このホームステイプログラムの提携先がNPOとして活動している「4H」という団体だったのです。

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National 4H Council は国からの援助もあるので少し複雑ですが、「より良い農村や農業を創るための活動」を支援する非営利の組織です。

この組織を通してホストファミリーを紹介してもらい、現地の学校でジャズバンドの練習に参加させてもらったり、カウンティ―フェアなどのイベントにも参加しました。

 

帰国/国際協力への興味

一ヵ月のホームステイ体験を経て帰国した頃から、国際協力に興味を持ち始めます。当時は漠然と、JICA(国際協力機構)の存在、JICAがNGO/NPOとの連携をしていることなどを知っている程度でした。

 

大学留学時代

中学生の頃経験したホームステイ、中学の修学旅行で行ったイギリス研修で海外への興味は深まり、アメリカの大学で勉強しようというのはすでに頭の中にありました。

いざ、留学すると師事していた教授が自身のNPOを運営していたこと、それに加えてジャズのイベントを交えながら国際協力への活動をしていたことにより、NPO×JAZZの可能性をもっと突き詰めてみたいなと思うようになりました。

 

留学当初からアメリカの首都であるワシントンDCの近くにいたこともあり、NPOがいかにアメリカの歴史、文化政策と関連しているかということを肌で感じ、NPOのマネジメント、特に文化に特化した勉強ができる大学院で学ぶことを決めたのです。