ゆるアーツジャーナル

ジャズ/アーツマネジメント/日々感じることを綴っています。

アーツマネジメントとの出会い

アーツマネジメントと聞いてどんなことを想像しますか?

日本でアーツマネジメントが学べる学校は存在するものの、一つの学問としてはまだ歴史が浅く、世間一般に知られている分野ではありません。

もともと1960年代以降にアメリカやイギリスで発展した分野で、主に博物館や美術館などの運営(組織、人事、会計、ファンドレイジングなどを含む)・コミュニティーの形成・イベントの企画などの専門知識を必要とします。

私がこの分野の存在を知ったのは、高校三年生のときでした。進学先を考えていた当時、「音楽のマネジメント」を学べる授業があるということを耳にしたのです。その時には、ジャズのサックスを学びたいという意思があったので、少し興味はあったものの深く調べたりはしませんでした。

希望していた大学に行く事が決まり、アメリカのバージニア州にある総合大学でジャズサックスを学んでいたのですが、4年目の授業を選択するときに"The 21th Century Arts Marketing"(21世紀のアーツマーケティング)という授業を見つけたのです。その授業では、自分の興味のある団体に直接インタビューをしてケーススタディーを行ったり、もし自分が経営者の立場になったらどのような団体をつくりたいのかプランを立てたりしながらマネジメントのノウハウを学びました。

音楽のマネジメントときくと、音楽家になれなかった人が舞台の裏で仕事をすると思われがちですが、アメリカで生活しているとミュージシャンとしてクリエイティブな活動をしながら非営利団体を運営している人やイベントの立ち上げを行っている人を沢山見かけます。私の師匠もアメリカの陸軍のトップミュージシャンとして働きながら、大学の教授と非営利団体の運営をしています。そんなすごい師匠との出会いで、私の夢は広がり目標もさらに高いところを目指したいと思うようになったのです。

音楽は人に笑顔を与えることができるし、アーツマネジメントのノウハウは新たなコミュニティー形成に役立てることができるので素晴らしい仕事だと思っています。

私はこのようにアーツマネジメントと出会い、2017年秋からアメリカの大学院で勉強をしています。大学院での勉強や普段の生活などを綴っていけたらと思っています。