ゆるアーツジャーナル

ジャズ/アーツマネジメント/日々感じることを綴っています。

新型ウイルスのパフォーミングアーツへの影響

アメリカでは、日本で感染者が発見されてから二週間ほど遅れて新型コロナウイルスの影響が出始めました。私の住む地域では、可能な限り外出禁止するよう呼びかけられています。3月20日の時点でアメリカで確認されている感染者の数は約15000人。そのうち死者は約200人いるらしい。ニュースなどでもこの数は今後も増えていくだろうと言われています。

 

この新型ウイルスはどの業界にもかなりの影響を及ぼしていますが、ご多分に漏れず芸術の世界もひどく打撃を受けることになってしまいました。ほとんどのパフォーミングアーツセンターやローカルべニューは当分の間公演を中止にせざるを得なくなり、職員やアーティストの一時解雇を決めた団体も多いようです。多くのコミュニティーでは、この外出禁止の期間も無料動画配信などでオーディエンスへのサービスを続け、収入減を補うために資金の調達をしています。

 

JAZZ GIRLS DAY DC

今回影響を受けた団体の一例として、Jazz Girls Day DCというイベントも3月20日に行われる予定でしたが、今年は中止となってしまいました。私も運営側+講師として関わっているのですが、本来ならばジャズを学びたい女の子達を対象とし、コミュニティーの輪を広げるための催し物です。結果として、Zoomというアプリを使ってウェブセミナーのような形でイベントを行うことに。第一回目には、ジャズ界の女性ミュージシャンの歴史や紹介。二回目以降は、実際に楽器を持って参加してもらいます。希望者には、オンラインでのマンツーマンレッスンも行うことに。参加者の数は予定よりも少なくなってしまいましたが、この大変な状況でもコミュニティーが存在する限り少しでも生徒さんの力になれると信じています。

 

オンライン授業やリモートワークは今まで以上に注目されており、アーツマネジャーのコミュニティーでは、この緊急事態に対して何ができるのか日々議論されています。

 

私はというと仕事で出来ることが減って家で待機しなくてはいけないため、時間に余裕ができました。この際、自分に何ができるのかゆっくり考えてみたいと思います。