ゆるアーツジャーナル

ジャズ/アーツマネジメント/日々感じることを綴っています。

地球と向き合って 2

少し前に資源を大切に使うことについて書いたけど、今日はそのことをもう少し書いておきたいと思った。

 

ペットボトルを定期購読するという行為

日本で注目されているらしい、タッチアンドゴーコーヒーやタピオカ、JRの自販機サブスクリプションシステム

 

ニュースで見ていて、「なぜ?」としか思えない。

 

もちろん、出先でタッチしたら飲み物が受け取れるというシステムは人間にとって便利であろう。でも、多くの人が利用する場所で流行りのビジネスモデルを使ってこれ以上プラスチックの飲み物を買うことを促進してどうするのか。

 

個人レベルで出来ること、例えばマイスプーンやお箸を持ち歩いてコンビニで割りばしをもらわないようにするとか、家を出る前にコーヒーを保温ボトルに入れるとか、エコバッグで買い物するとかは最小限の努力なのであって、実際は個々の地道な努力じゃ賄いきれないようなレベルまできてしまっている。

 

その逆で、サンフランシスコ空港ではペットボトル入りの飲料水は販売禁止ということになったそう。コーラとかは引き続きペットボトルでの販売をするのだろうけど、ボトルの水も消費量はすごいだろうから、良い動きだと思う。さらに、空港内には100個の浄水器型ウォーターサーバーが設置されるので、手持ちのボトルに無料でつぐことができる。サービスを制限すると文句を言うひとが必ず現れるけど、こういう配慮をしてくれるのは良い取り組み。まあ裏の理由には廃棄ボトルの処理にかかる費用を削減したいということで州が動いているのかもしれないけど、実践してくれるのはポジティブな動き。

 

Food Textileというブランド

f:id:bebopcharlie:20190902014817j:plain

 

今日のリハーサル中、「みてくれよ」と夏休みに日本でツアーをしていた友達が自慢げにTシャツを見せてきた。優しい色合いのブルーベリー色のTシャツ。どうしたの?と聞くと日本しったブランドの理念が気に入ってオンラインで買ったそう。

調べてみると「Food Textile」といって、食料廃棄物を再活用するプロジェクトとして誕生した人にも環境にもやさしいアイテムを売るブランド。斬新なアイディアが粋だなと思ったし、コンセプトも明確でかっこいい。

好みは人それぞれだけど、シンプルでこだわりの詰まったお気に入りの服を集めたいなと思わせてくれた。

 

Gourmet Symphony -地域の食材と音楽をつなぐ-

このように、食が絡むコンセプトになぜか惹かれてしまう私。

先日のライブは、Gourmet Symphonyという非営利団体が主催するコンサート。普段はクラシックメインでやっている団体ですが、ジャズの雰囲気も入れたいということで一緒に演奏する機会を頂きました。

f:id:bebopcharlie:20190902023518j:plain

"GS strives to break the conceived boundaries of traditional concert experiences by developing programs that expertly pair locally-sourced cuisine and custom beverages with classical music selections, creating a unique multi-sensory experience that brings to life historical, cultural, and sometimes hidden connections in each program." -Gourmet Symphony Concept

彼らのコンセプトは本当に素晴らしいと思いました。お堅いクラシックコンサートのイメージを取っ払って、季節を感じられる地域の食材と音楽を共に楽しんでもらう。

ミュージシャンは演奏機会得ることができて、農家さんは野菜や果物を使ってもらえる。レストランは音楽と料理を提供できて、お客さんは楽しめる。新鮮な野菜を日曜市で買う人も増えたと言っていました。地域のコミュニティーに寄り添い、必要なサービスを提供していく。それでいて、満足してもらえるプログラムを組めるような活動をできるアーツマネジャーが必要だと感じます。

 

 ----------------------------------------------------

アマゾンの森林の火災について「人間の空気が減ってしまう」とか「実は大丈夫らしい」とかネットでは色んな情報が出回っているけど、それに左右されてしまうのではなくて自分で調べて確かな知識を身に着ける努力をしたい。

 

「人間の生命があぶない、だからどうにかしよう」じゃなくて、人間は自然によって生かされている部分もあるのだから、共存のためのやさしい気持ちを持てないのだろうか。