ゆるアーツジャーナル

ジャズ/アーツマネジメント/日々感じることを綴っています。

【保護犬日記】飼い主の気持ち

私自身、つい半年前まで犬を飼ったことはなかった。

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犬派/猫派に分類されることがあるけど、私はウサギを飼った経験しかないので自分がどっちなのかはよく分からない。
 
ウサギのルルは12年間というウサギにしては長い期間私の家族の元に居てくれた、ネザーランドドワーフと野うさぎのハーフ。
犬や猫ほどの人懐っこさはないんだけど、撫でられるのが好きで程よい距離を保ちながら癒やしをもらっていた。

 

実家には結構長いことオカヤドカリも居るのだけど、彼らもお手とかお座りとかは出来ないし、日々土を掘ったり木に登ったり、ポップコーンをちまちま食べたりして飼い主を楽しませてくれる。

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だけどうちの犬というのはその真逆で、いつでも人に構って欲しいし、散歩に連れてってくれ!という主張も激しい。(性格や躾は個体差がある)

 

本音を言うと最初はその欲求や懐つこさに戸惑いさえ感じた。
 
犬派の人のは犬っぽい顔している、とか聞いたことがあるけど、確かに顔そのものというか仕草とかが少なからず似てくるんじゃないかと思う。
 
散歩している時に犬があまりにも木の幹の匂いを嗅ぐので、私も嗅いでみた。(根っこの部分を嗅いだわけじゃないので、もちろん何の匂いもしなかった。)後からよく考えると、他の犬や動物が残していったモノの匂いを嗅いでいるんだと気付いて、少し恥ずかしくなったのだけど。
 
動きが俊敏でエナジー有り余るうちの犬の躾をするうえで、飼い主側も成長しなくてはならなかった。一貫した的確な指示、褒めるタイミング、コマンドが出来るようになるまでの根気。
 
ドッグスクールに通い初めて2ヶ月が経った。犬に関しての知識が0だった私は正直、犬はとても賢い生き物で簡単にお手・お座り・ボール遊びetc...が出来るんだと思っていた。
 
もちろん賢い生き物だというのは間違いない。けれど躾をするのは時間と根気が必要で、さらに適齢期に躾をしてもらえなかった保護犬だったこともあって、うちの犬はかなり苦労した。
 
横に付いて歩かせるとか、呼んだ時に私の方へ走ってきて目の前に座るとか、そういうことはルーティーンとして覚え込ませる必要があることを全く知らなかった。
 
一番驚いたのは、全ての犬が最初からボール遊びを知ってる訳ではないこと。うちの犬は保護した当初、ボールを追いかけることもしなかったし、飼い主の元に持ってくるという行為も覚えるのに時間がかかった。(今では上手にできるよ♪)
 
そんなこんなで、犬の知識ゼロだった私もあと数週間でドッグスクールのビギナークラスを卒業します。クラスでは問題児扱いされていたけど、途中からトップを争う程頑張ってくれています。
 
保護犬を飼い始めて分かったことは、イメージしていたより躾は難しいということ。これは実際に飼ってみないと分からないことだけど、飼う人間にはかなりの責任があるし覚悟が必要だと感じます。
 
飼う大変さ以上に、愛おしさとか楽しさとか色んな感情を与えてくれるし、目に入れても痛くない程大好きなのは事実。

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世間では保護動物推奨の動きがあるし、それはとても良いことかつ大切なこと。でも実際に保護してもらう時にはリスクがあることを理解してもらい、飼い主として必要な知識も付けてもらうことが重要。
 
譲渡会でホイホイ引き取ってもらっているだけでは、また捨てられてしまったりしかねません。
 
愛犬マックスに日々幸せな時間を一緒に過ごさせてもらってる代わりに世の中のシェルターに居る動物たちが同じように住む場所を見つけられるように、事実と正確な情報を広めていきたいと思います。それと同時に、動物と過ごす生活が楽しく充実したものだということも伝えていきたい。